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チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。  チケット本日発売開始!

このようにして生まれた『呪い』。あの時、徳井のネタ帳に「チリンチリン」の文字を見ていなかったら、『呪い』は生まれなかったかもしれない。ある時、徳井に確認したことがある。「徳井君の守るべきパブリックイメージってあるの?」「無いです。妄想とか、変態とか。別に守るべきものじゃないですから()。意図的に何かのイメージを作るつもりはないです」それなら…、実際の徳井は物静かで真面目な男だ。とても常識的で知的だ。普段の徳井は面白いことを言って笑わせることもない。でもやはり、本を書けばこんな発想をする。変態なのか、天才なのか?

どうぞ『呪い』を観て判断してください。

 

『呪い』を書き終えた時、徳井から送られてきたメッセージ
 1「呪いという響きが好きで書きました。呪いというもの曖昧な感じとか、怖い感じ、どこかコミカルな雰囲気が好きです。変な本を書いてしまいました」
2「迷惑おかけします。変な本ですが、なんとか舞台で出来るようにしてください」
3「苦情は吉本興業の方へお願いします」

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日10時(木)チケット一般発売開始
 

チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

正式に脚本の依頼をするためにマネージャーさんに会いに行った。ロビーで待っていると、マネージャーさんがやってきた。長い間交渉ごとをやっていると、この時点でだいたいの返事が予想できる。今回の返事はほぼ100%「NO」のはずだった。「吉本が会社で100本映画を撮る!と打ち上げたのはご存知でしょうか?実はその1本目を徳井が撮ることになっていまして。そのスケジュールとの兼ね合いもありますし・・・」交渉は簡単な話だけをして終わらせた。どう考えても今の状況の徳井に会社がOKを出すはずが無い。

1週間ほどしてマネージャーさんから連絡が来た。意外な返事だった。「映画のスケジュールは重ならないことになったのと、本人がどうしてもやりたいと希望しているので、脚本の方書きます」徳井が自分で会社を説得してくれたのには、ちょっと驚いた。「僕の寝る時間に脚本書くのは僕の自由ですから」。やっぱりこの人は凄いと思った。毎日の忙しいスケジュールの中、それでも自分のやりたいことはやる。少ない睡眠時間が、さらに少なくなったとしても。かっこよすぎる!

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

  「2週間前、駄目もとで聞いた話、やっぱり駄目だよね?一応確認して次の候補の人に進みたいので」すると、今度はすぐに返信が来た。「なんでした?」とぼけた返信だった。「芝居の脚本の話」「すみません、この間のメール、もう一回送ってもらえますか」再送。「あ、勘違いしてました。興味あります、やりたいです」送ったメールの前半に次回公演の案内があったので、そこだけ読んで終わっていたらしい。肝心の後半を読んでいなかった。

「予定しているのは凄く小さな劇場で、ギャラもそんなには払えない。凄く小さな劇場というところが、かえって面白いと思っているのだけれど」「そうですね、定員50人ぐらいって言ったら、かなり小さいですよね。でも僕には、お客さんの人数は関係ないですから。書かせてもらえるなら、頑張ります。ただ、吉本の方にちゃんと話してもらわないと」「それはもちろん、正式な依頼はこれからということは分かっています」「マネージャーから連絡させます」

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

  「この間の電話では言わなかったけど、今僕は制作会社には所属していません。退社して、自分で小さな芝居を作っています。そして、思い付いてしまったのだけれど、徳井君に芝居の脚本を書いてもらえないか、と。もちろん諸々の状況で難しいことは理解しているのですが、思い付いてしまったので、まあ性格と言うか聞かないわけにはいかないのです。徳井君は、芝居の脚本には興味ないですか?」

数日経っても返信が来ない。今までの徳井なら、そんなことは一度も無かった。物凄く忙しいのだ。チュートリアルの露出を見れば、ハードなスケジュールは容易に想像できる。そして、2週間が経った。

返信は無かった。忙しいばかりではないだろう。制作会社を辞めてから、連絡が来なくなった人間は沢山いた。先方にとって「もう連絡してもメリットが無い」と判断されたのだろう。徳井もメリットが無いから返信してこない?いや違う、多分、徳井は。そう思ってもう一度メールをしてみた。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始

チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

  「M−1グランプリ」優勝を見てから数日後、久しぶりに徳井に連絡をした。優勝を勝ち取った彼らのネタが、「チリンチリン」だったからだ。あの時、ネタ帳に見た「チリンチリン」が、数年かけて完成度を高め、陽の目を見たことが素直に嬉しかった。「チリンチリンて、あのチリンチリン?」「そうです、ちょっと変わったけど、あのチリンチリンです」やはり律儀に、おうむ返しに答えた。当たり前のことだが、「作る」ということは大変なことだ。寝ても覚めても、笑いのことを考えていなければ、本当に面白い笑いは生まれないだろう。

暫くして芝居の企画を考えている時、ふと、徳井が芝居の脚本を書いたら?と想像してみた。「いける!」確実に面白い脚本になるはずだ。しかし、想像するのは勝手だが、実現は?と言うと・・・、徳井は今や超売れっ子のM−1チャンピオンだ。脚本を書くような時間は無いだろうし、仮に時間があったとしても、徳井に興味が無ければ無い話だ。駄目もとで、興味があるかだけでも確認してみようと思いメールを送った。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

 徳井は、いたって普通の会話をする常識的な男だった。リハーサルの時、控え室で何やら真面目な顔をしていると思ったら、ネタ帳に向かってネタ作りをしていた。もちろんドラマの仕事をないがしろにしていたわけではない。ドラマの台詞は、もう全て頭に入っている。ネタ帳を覗き込むと「恥ずかしいですわ」と言ったものの、別に隠そうとはしない。眉間に皺を寄せ、見つめている先に「チリンチリン」と書いてあった。「チリンチリンって、あの自転車の?」「はい、自転車のチリンチリンです」、「あのドイテドイテって鳴らす?」「はい、あのドイテドイテって鳴らす」。律儀におうむ返しに答えた。

番組が終わってからは、河原を交えて何度か飲みに行ったりしたが、自然と会う機会は無くなっていった。たまにテレビでチュートリアルを見かけると、「あっ」と注目はしたが、連絡まではしなかった。それから数年が経った。その間、何回か徳井からメールが来た。「アドレスが変わりました」。実にまめな男。「了解しました」淡白な返信を返していた。

2006年M−1グランプリ」チュートリアルは圧倒的な強さをもって完全優勝を果たす。番組を見ていて驚いたのは、正直同じ二人とは思えなかった。「花開く」とはこういうことを言うのだろう、まるで別人のように思えた。ドラマを撮影していた頃のチュートリアルは、番組の打ち上げで漫才を披露したものの、大きな笑いを起こすことはなかった。後日、その話を徳井にすると、「あの頃は、常連だったM−1の決勝にも行けなかった、僕らにとってどん底の時代だった」とのことではある。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

 

しかし・・・、今回は東京ではまだほとんど知れていない関西の若手芸人でキャスティングすることにした。「あの人たち、誰?」と視聴者に言わせれば、話題になる。番組として、キャスティングとして成功だ。パワーのある芸人探しが始まった。(東京では)「まだ見ぬ大物」を、探して、探して、行き着いたのが、チュートリアルだった。局Pはバラエティ番組も担当していたので芸人事情にも詳しく、「チュートリアル?まだ見ぬ大物かなぁ?東京の人がまだ見ていないのは確かだけど・・・?」と、はてなを二つか三つ付けた。

「潜在能力の高さは相当です、間違いなく視聴者からあの二人は誰?と問い合わせが殺到してもう困っちゃいますよ。楽しみにしていてください」と甘く囁いた。結果は…、チュートリアルのキャスティングに関して、“嘘つき”になった。ほとんど問い合わせは無かった。番組が終了するまで、二人が漫才師と言うことも、ほぼ知られなかった。もちろん、チュートリアルの責任ではない。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始

 


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

 

元モーニング娘。の中澤裕子と河原雅彦の夫婦が主役のドラマ。話していくと、担当の局Pも凄い演劇好きだった。行くしかない。ご近所の網浜直子の旦那にナイロンのみのすけ。ご近所の奥様に歌川椎子。別の奥様のお父さんは東京乾電池の綾田俊樹、お母さんは田岡美也子。マンションの管理人はSTUDIO LIFEの岩崎大。ゲスト陣にも文学座のたかお鷹、新感線の粟根まこと、動物電気の政岡泰志に小林健一、さらに村木仁。やりたい放題の演劇人キャスティング。こんなキャスティングの中で、唯一お笑い枠として取っておいたのが、河原雅彦が勤める建設会社の後輩社員役だった。ここはとにかく芸人さんと決めていた。出演は会社のシーンがほとんどだ、家庭周りのシーンとは違う空気感を出したかった。しかし、役者さんのことはそれなりに詳しいが、お笑い系はテレビで見ている芸人さんぐらいしか分からない。それまでキャスティングしてきた芸人さんも、笑福亭鶴瓶、極楽とんぼ、山田雅人、山崎邦正、板尾創路と皆、東京のテレビでも活躍し、関東の誰もが知っている人たちだった。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

  話して見るとチュートリアルは、二人とも気負いが無いというのか、とっても自然体。もう本当に「どこにでもいるお兄ちゃん達」だった。福田は、慣れてくるとこちらにツッコミを入れてくるようになり、次第にお笑いの空気を感じさせるようになった。しかし、徳井の方は、話す相手の目を真っ直ぐに見て、聞き、うなずく。最後までふざけたりすることのない、本当に役者さんのようだった。
ただひとつ言っておかなければならないのは、この「どこにでもいるお兄ちゃん達」が二人揃って、普通の感じで、当たり前の話として「僕たちM−1取りますよ、必ず」と話していたことだ。当時は誰もが「リアリティの無い話」と思って聞き流していた。先日、徳井にこの話をすると「ほんまですか?そんなこと言ってました?」ととぼけていた。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始

チリンチリンに呼ばれて、『呪い』。

 初めてチュートリアルの徳井義実に会ったのはTBSのドラマだった。ドラマのキャスティングは随分たくさんやったが、「狙いのポイント」に芸人さんを配置するのが好きで、よく芸人さんをキャスティングした。役者さんに混ざった時の、芸人さんの醸し出す独特のリアリティと存在感が作品に味を加える。例えば魚屋さん役に山崎邦正。谷原章介の上司役に板尾創路。
徳井の出演作の主演は、元モーニング娘。の中澤裕子と、河原雅彦。チュートリアルの2人は、河原雅彦が勤める会社の部下。当時、徳井は「吉本の男前ナンバーワン」(現在は三年連続ナンバーワンの末、殿堂入り)。会ってみると確かに漫才師と言うより二枚目俳優のようなルックスをしていた。男前過ぎて、漫才師としてはむしろデメリットになるのではないか、とさえ思った。

(敬称略)

『呪い』2013年10月10日(木)チケット一般発売開始


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